FXのトレードルールを作る3つの理由と具体的な作り方

ルール

 

 

FXでトレードをする上で、『トレードルール』は必須だと考えています。

多くの著名なトレーダー(オーレンバフェットなど)、多くの投資書籍で、『トレードルールの必要性・重要性』は唱えられています。

 

筆者自身も、トレードルールは、投資をする上で必須だと考えています。

 

・なぜトレードルールが必要なのか?
・トレードルールはどのように作れば良いのか?

について、本記事でまとめます。

 

トレードルールを作っていないFXビギナーの方に参考にしていただきたい記事です。

 

 

 

トレードルールとは何か?

ハテナ

 

そもそも、『トレードルール』とはどのようなものなのか?を定義します。

『トレードルール』とは、【トレードの指針、あなたが執る行動の内容(エントリー、決済、あるいはどちらもしない)を予め決めておくこと】です。

 

チャートの形がこうなったらエントリーする、指標発表時はトレードしない、〇〇pips 獲れたら利確する、など、内容は異なりますが、【事前に自分の選択する行動を、予め決めておくこと】がトレードルールである、と定義します。

 

「トレードルールなしでトレードすること」は、コンパスなしで森の中を歩き回るようなものです。

「感覚のみでトレードしていること」と同義であり、極々一部の天才的なトレーダーでなければ、一時的に利益を上げることはできても、継続的に利益を上げ続けることは非常に難しいでしょう。

 

「FXでトレードする。トレードして利益を上げる。」ということは【いかに自分にあった、自分だけの勝てるルールを作れるか】【作った後は、いかに自分で敷いたルールを守れるか】【ルールを適宜修正し、さらにルールを磨けるか】次第である、と筆者は思っています。

 

 

トレード手法との違い

『トレードルール』には、資金管理のルールも含まれます。

『トレードルール』の中には「エントリー/決済」のルールも入りますが、「トレード手法」は『トレードルール』の内側で構築するものです。

 

『トレードルール』と『トレード手法』は非なるものです。

頭の中で混同しないようにしましょう。

 

投資、トレードをする上で、大きな枠として『トレードルール』が存在し、そのトレードルールの枠内で、自らの「トレード手法」を構築していくことを心掛けましょう。

 

重要性は、圧倒的に『トレードルール>>>>>>トレード手法』です。

 

 

 

トレードルールを作る理由

トレードルールを作る理由は、主に3つあります。

 

 

①納得するため

トレードルールを作り、守ることによって、『トレードの結果に対する納得度』が全く違います。

 

トレードルールが無い状態だと、「あの時、損切しなければ建値に戻っていたのに」「あそこで利確しなければあと30pipsとれていたのに」「あそこで売りではなく買いを入れていたら爆益だったのに」というような、後悔や後ろ向きの感情に支配されてしまいます。

あげく、「あんな値動き意味がわからない」とイライラするトレーダーの方もいます。

 

相場の値動きの本質は、ランダムウォークであり、実際の値動きが全ての真実です。

 

トレードがどんな結果であっても、ルール通りに実行した結果であれば、「そういうルールにしたのは自分だ」と自分に結果を回帰させることができます。

「来月からはルールのこの部分を修正しようかな」と、生産的な未来志向にすることもできます。

 

総じて、トレードでのストレスを軽減、または全く無くすことができます。

メンタル管理の一環として、トレードの結果で感情を揺らさない為のトレードルールは必要不可欠です。

 

 

②退場しないため

資金管理のルール、損切ルールを敷いておくことで、壊滅的な損失は回避できます。

 

感情的になり、大きなロットを入れる、損切しなかった為に口座内の資金が1回のトレードで無くなってしまう、というような事態を防ぐ為にもトレードルールは必要です。

 

・貯蓄の〇%のみを投資に回す
・月の入金額は〇万円まで

などの資金管理面のルールは最重要だと考えています。

こと海外FXにおいては、『資金管理のルール』が非常に重要です。

 

 

③勝つため

全てはここに集約されます。

勝つ為に『トレードルール』が必要です。

 

『トレードルール』を自ら作成し、自ら遵守することで、『3つのM』(マネー、メソッド、メンタル)の3点を保つことができます。

 

資金管理を徹底的に行い、その上で、リスクをとって、トレードし、結果にメンタルが左右されなくなる、ことで「勝ちトレーダー」への道が開けてきます。

『勝ちトレーダーになること』とは、『自らの頭で、自分の為の、勝つ為のトレードルールを作成し、忠実に守ることである』と換言しても良いです。

 

 

 

トレードルールの作り方

パズル

 

大前提として、【あなたの性格、性質、生活環境】に合ったトレードルールを【あなた自身で】あなたの為だけに作る必要があります。

 

いかに、自分と向き合い、相場と向き合えるか、が大事です。

他人のルールは、あなたにとっては何の価値もありません。

仮に『このトレードルールで勝っている』というトレーダーがいたとしても、あなたとは、『性格、性質、資金量、生活環境、トレード歴、トレードに割ける時間』が違います。

 

繰り返しになりますが、他人のトレードルールはあなたにとっては無価値です。

あなた自身で、作り上げ、磨き続けるしかありません。

 

 

トレードルールの種類

トレードルールは以下の4つの種類に分類できます。

①エントリールール
②決済ルール
③ポジションサイズのルール
④資金管理のルール

 

トレードルールを作成する際に、上記は必須のルール(行動指針)です。

 

さらに、ルールの中身は以下の2種類に分類できます。

①実行型
②禁止型

 

ルール作成時は、やみくもに羅列するだけではなく、4つの種類を型毎に記載すると確認しやすいです。

 

●エントリールールの例

・実行
①〇〇が××になったらエントリーする
②△pips の反発を確認してからエントリーする

・禁止
①指標発表15分前から発表後30分はエントリーしない
②〇時~×時の間はエントリーしない

 

4つの種類にあてはまらないルールを作成しても全く問題ありません。

大事なことは、あなたが、あなた自身の頭で、真剣にトレードで勝つ為のルールを作成することです。

 

 

トレードルールを作る過程

先述した①~④の種類毎に、『実行/禁止』のルールを記述していきます。

 

と、一行で書きましたが、膨大な時間がかかると思います。

『トレードルール』がない、というトレーダーの方は数週間~1ヵ月はかかると思います。

 

複雑過ぎてもいけませんし、シンプル過ぎてもいけません。

とにかく真剣に、真剣に、自分の性質、性格、資金量、トレードに割ける時間などの様々な要素と向き合い、『自分が勝つ為のトレードルール作成』という1点に向けて集中する必要があります。

 

しかし、時間ばかりかけて、決められない、決めきれない、というじ事態は避けなければなりません。

トレードルールがない、という方は、『1ヵ月』という時間制限を設けて、ルールの作成にあたってみていただきたいです。

 

その間もトレードをし、自分にとって必要なルールを見定め、より自分にあったルールを作成しましょう。

 

 

作ったルールは守る

ルール作成後は、ルールを守ることです。

「ルールを守る」ことは、『意志の力』よりも、「ルールを守る」という行動を『習慣化』できるか否か、です。

自分で敷いたルールを守る、ということを習慣化できれば、トレードにおいてはもちろん、トレード以外の『人生』という部分でも、大きな力となります。

 

一度のトレードが損失が終わったからと言って、都度ルールを手直ししていては、『トレードルール』とは言えません。

『ルールを破ったトレード』が、仮に利益で終わったとしても、長期的な目でみると、あなたにとっては悪い結果を招く要因となるでしょう。

『ルールを破る』ということが『習慣化』してしまうかもしれません。

 

ただし、『トレードルール』とは、修正し、磨き続けていくものです。

そこで、【1ヵ月毎に「ルールの見直し」と「ルールの修正」】を行いましょう。

 

月末のタイミングで月間の月次損益を確認し、結果を鑑みて『トレードルール』を適宜修正しましょう。

修正後は、次の月末まで、『自らのトレードルールを遵守すること』を徹底的に行いましょう。

いずれ、『自分のルールを守ること』が習慣化し、ストレスが大幅になくなります。

 

ルールの見直しと修正、トレードルールに則ったトレードをする、という「トライ&エラー」を忠実に、長期的に行うことで、あなたの収益は上がってきます。

 

収益が上がらない時は、『自分のトレードルールの見直し・修正』にフィードバックします。

間違っても、『他人のトレードルール』にすがったり、高額セミナー等の情報収集で消耗しないようにしてください。

 

『あなたのトレードルール』は絶対に、あなた以外の人間に作りあげることはできませんし、あなた自身の手で作り上げ、守り続けるしかありません。

時間はかかります。

一時的な『完成』はあっても、恒久的な、『完璧な完成』というものはないと思います。

 

日々変化する相場に合わせて、部分的に、月毎の細かい微修正は必要ですし、扱う資金量の変化によってもルールの修正は必要です。

 

 

 

トレードルールについての総括

まとめ

 

この記事では、トレードルールの重要性と作り方について、記載させていただきました。

 

最後に、ルールは紙に書いて、トレード中にいつでも目で見えるようにしておきましょう。

 

その紙の見出しは『勝つ為のトレードルール』または『〇〇(あなたの名前)が作成した稼ぐ為のトレードルール』など、ポジティブな見出しをお勧めします。

「負けない為のトレードルール」では弱いです。

そもそも勝つ、稼ぐ為に投資、FXをやっているのに、過剰に「資金を守る、負けたくない」という姿勢ではいつまで経っても利益を継続的に出せるトレーダーのメンタルになりません。

スポーツの世界でよく言われますが、『勝ちたい』と『負けたくない』は似て非なる気持ちです。

 

『資金管理のルール』は、退場しない為の最重要なルールではありますが、このルールに則った上で、とれるリスクはとって、勝つ為の攻めのトレードをしていっていただきたいです。

 

『勝ちたい』というポジティブな言葉の方が、人は力が出せます。

『負けたくない』のならば、そもそも投資の世界に入るべきではありません。

 

『自分が勝つ為の自分だけのトレードルール』を作成し、ルールを守り、月単位で収益をルールを見直し、利益が出せた場合は、来月もそのルールを守るよう努力し、利益が出なかった場合は、月末にルールの修正をする。

この姿勢を年単位で保ち、是非勝ちトレーダーになっていただきたいです。

 

この記事が少しでも、トレードルール未作成の若きトレーダーの方の参考になれば嬉しいです。

 

 

関連記事