FX【超伝統的手法】押し目買い・戻り売り

FXの伝統的手法『押し目買い・戻り売り』について解説

青いチャート

 

FXには『手法』というものが無数に存在します。

手法は何でも良い、どんなものでも結果が出せればそれが正解であり、それよりも、【ご自身の性格にあったスタイル】を見つけることの方が重要だ、というスタンスを当サイトはとっています。

【スタイル】の中に手法は内包される存在ではありますが、結果が出た手法を磨くことにより、スタイルが確立する、ということもあります。

 

本記事では、「FXをこれから始める」という方に向けて最低限知っておくべき【伝統的手法】の中の基本である『押し目買い・戻り売り』という手法・波の捉え方について記載しています。

 

 

トレンドに順バリがトレードの基本

上向きの矢印

 

相場には『トレンド相場』と『レンジ相場』があります。

トレンドが発生しているトレンド相場が一番勝ちやすく、値幅もとりやすく、大きな利益が期待できます。

FXで利益を出す為の【基本のき】が、トレンド相場での順バリをしっかりと行い、しっかりと利益を伸ばすことと、と言って良いでしょう。

 

最も簡単ですが、奥が深いのがこの『トレンド相場での順バリ』というやつです。

 

今、トレンドが発生している状態なのか?
押しや戻しを待てているか?

を意識する必要があります。

 

併せて、どの時間足でトレンドを確認しているか、をご自身のトレード足に合わせて把握する必要があります。

 

 

順バリと逆バリの定義

『初心者は順バリしましょう』と言われます。

多くの書籍で書かれていますし、筆者もそう思います。

しかし、【順バリ】の定義はそれぞれ違っていたりします。

「今自分がやっているのは、順バリなのか?1時間足の波には従っているけど、5分足は逆バリだし・・・」とよくわからない方は多いのではないでしょうか。

 

当サイトでは【ご自身のトレード足のひとつ上の時間足の移動平均線の傾き】に対して傾きの方向にエントリーすることをオススメし、また、定義付けしたいと思います。
※傾きの方向⇒右上がりなら、ロングが順バリ。右下がりならショートが順バリ。

 

5分~15分足でトレードしている方は『1時間足』
1時間足でトレードしている方は『4時間足』
4時間足でトレードしている方は『日足』

という具合です。

 

日足の移動平均線の状況はどの時間足でトレードしていても、必ず確認し、頭に入れておきたいところです。

こう定義すると、トレードが組み立てやすくなり、シンプルになります。

意識的に『逆バリ』を使いこなすこともできます。

 

トレードをする上で、「自分が今どのような波を狙っているのか、わからない。」「自分が順バリしているのか、逆バリしているのか、わからない。」という状態は避けたいです。

まずは、自分がトレード足にしている時間足のひとつ上の時間足の移動平均線の傾きを確認し、押し・戻しを待ち、自分がトレードしている足には逆バリで入るのが基本です。

 

俗に言う【押し目買い】【戻り売り】という手法です。

【押し目買い】の基本エントリーの型は『短期足に逆バリ、長期足に順バリ』です。

 

 

『押し目買い/戻り売り』とは

黒板に『Know The Rules』の文字

 

波の性質として『上がったり、下がったりしながら、動く』というものがあります。

指標発表時などは、直線的に動くこともありますが、それを加味しても(長い時間足からみれば)やはり上がったり、下がったりしながら、波(=価格)は動きます。

 

『上がったり、下がったり』の上がってる値幅の方が大きければ、短期的には上昇トレンド、下がっている値幅の方が大きければ下降トレンド、ということになります。

 

トレンド状態のチャートの形状

 

例として、上図のような値動きの場合、ダウ理論的にも、【直近安値と直近高値を切り上げているので】上昇トレンドということになります。

 

『押し目買い』とは、上がったり下がったりする波の性質を鑑みて、

 

トレンド状態のチャートの形状に赤い矢印

 

【赤い矢印のポイントでロング(買い)のエントリーをしよう】という『手法・戦略』です。

 

『上がった価格が上図のように一度下がる値動き』を『押し目をつくる』『波が押す』と言ったりします。

上がった価格が下がってきて、再度上昇に転じるポイントを『押し目』と言います。

この押し目で、買いを仕掛けることを【押し目買い】と言います。

 

余談ですが、上図の例で、上がっていく値動きを『推進波/インパルスムーブ』下がっていく値動きを『調整波/コレクティブムーブ』と言います。

逆に、『下降トレンド』が発生している場合は、下がった波が上がってくるのを『戻り目』と呼び、そこで売ることを【戻り売り】と言います。

 

 

押し目買い・戻り売りの損切ラインと利確目標

チャートの絵

 

教科書的なことを言うと、損切ラインは直近安値の少し下、利益確定の最低ラインは直近高値、です。

この【押し目買い】の大前提は『トレンドは続く』ということです。

トレンドが続く、だろうという根拠が崩れるのが、『直近安値割れ』か『直近高値の切り下げ』です。

なので、この根拠が崩れたら、一度撤退して戦略を練り直す必要が出てきます。

 

 

押し目買い・戻り売りは使える手法

牛と熊のシルエット

 

トレンド発生時の『押し目買い・戻り売り』戦略は、勝っているトレーダーは知らない人は居ない、と言い切って良いでしょう。

磨けば「この手法・戦略だけで良いのでは?」と思えるほど強力です。

 

細かいことを言い出すと、どの時間足を見ているか、トレンド発生はどこで判断するか、などなど、トレーダー毎にバラつきがり、【みんな知っている超伝統的手法】でも個性があります。

同じ目線(買いと売りの目線)で、同じ考え方(押し目買い・戻り売り)なのに、利益を出せるトレーダーと出せないトレーダーが居ます。

 

【押し目買い・戻り売り】考え方は超シンプルですが、奥が深い手法です。

 

 

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