FBS【評判/特徴まとめ】強み弱みからエフビーエスの利用価値を評価する
FBS(エフビーエス)の評判・特徴を徹底解説
FBSという海外FX業者の存在を知ったばかりの方、
FBSで口座開設を迷っているという方に向けて、
2007年に運営を開始し、世界中のトレーダーに愛用されている『FBS』という海外FX業者の特徴をまとめました。
この記事は下記のような構成になっています。
②FBSの会社情報
③まとめ/総評
この記事を読んでいただければ、『FBS』という業者の取引環境・会社情報の詳細を把握し、FBSの最新情報を得られます。
FBSという海外FX業者が【あなたにとって利用価値があるか?】の判断材料にお役立てください。
FBS公式サイトを別タブで開く
※当サイト内のリンクは全て別タブで開くようになっています。 本記事と公式サイトの情報を併せて参照いただくと、より正確な情報が把握できます。
FBSの特徴/取引環境
本項では、FBSがトレーダーに提供している取引環境をお伝えします。
黄色の枠内は、主に単語の説明を記載しています。
不必要な方は読み飛ばしてください。
レバレッジとロスカット水準
FBSの最大レバレッジは3000倍です。
口座タイプによって最大レバレッジは異なりますが、「最大レバレッジ3,000倍」の口座を提供しているのはFBSの特徴です。
国内FX業者のレバレッジは25倍です。
ドル円で1万通貨のポジションを持つのに、証拠金が約4万5千円必要となります。
HFMの最大レバレッジは1000倍です。
1000倍のマイクロ口座を選択した場合、ドル円で1万通貨のポジションを、証拠金約1,000円で保有することが可能です。
準備資金が少額でも投資を始められるのが、海外FXの大きな魅力です。
FBSのロスカット水準は証拠金維持率20%に設定されています。
ロスカット時の維持率の設定は、各社で異なります。
維持率が低く設定されている方が、トレーダーにとっては有利に働きます。
100%に設定している海外FX業者もありますが、FBSは『20%』に設定されており、海外FX業者の最大手であるXMTradingというFX業者と同水準です。
ゼロカットシステム
FBSはゼロカットシステムを採用しています。
証拠金維持率が設定値を下回ると、「自動ロスカット」されるのは国内FX業者でも同じです。
ですが、この「自動ロスカット」は値動きが激しい場合、約定価格が滑ることがあります。
※スイスフランショックや、2019年1/3のフラッシュクラッシュの時など
国内FX業者では、このようなケースに見舞われると、ロスカットが間に合わず、口座の残高がマイナスになり、マイナスを解消させる為の追加証拠金が必要となります。
しかし、海外FX業者の多くは『ゼロカットシステム』というシステムを採用しており、口座の残高がマイナスになった場合、FX業者がマイナス分を補填してくれます。
このシステムにより、入金分以上のマイナスが発生することがあり得ません。
言い換えると、最悪のケースが起きても、口座の残高が0になるだけで済みます。
↑FBS公式サイトより
FBS公式サイト上でも、この『ゼロカットシステム』を採用している旨は明言されています。
ボーナス
FBSでは2種類のボーナスを提供しています。
①100%入金ボーナス
『100%入金ボーナス』も他社とは大きくことなる点があります。
口座残高(ボーナスを除いた有効証拠金)がボーナス金額の30%以下になると、ボーナスは消滅します。
つまり、このボーナスは【大きなポジションを保有する】時のみ使いどころがある、ポジション保有用のボーナスです。
HotForex のボーナスと似たタイプです。
付与されたボーナスは、条件を満たせば出金することもできますが、
米ドル換算の入金額(=ボーナス額) / 3 = 出金の必要取引数(ロット)
のロット数を取引する必要があります。
900ドル入金した場合、300ロットの取引をする必要があります。
条件としてはかなり厳しいです。
上限額は1万ドル
レバレッジは500倍に制限
入金後30日以内にダッシュボードから申請する必要がある
ENC口座は対象外
消滅条件あり
出金も可能だが、達成条件のハードルが高い
②キャッシュバック
シンプルに取引ロット数に応じてキャッシュバックが受け取れます。
1ロットあたり最大15ドルと公式サイトには記載がありますが、「EUR/USD」「JPY/USD」だと1ロットあたり2ドルです。(スタンダード口座)
口座タイプと通貨ペア毎にキャッシュバックの金額は異なります。
実質スプレッドを狭めることもできますし、出金も可能なのでこのキャッシュバックサービスは良サービスです。
マイページ内のダッシュボードにて、『キャッシュバック』欄にチェックを入れるだけで有効にできます。
FBS公式サイトでボーナス詳細を確認する
入金方法・出金方法
▼FBSの主な入金方法
円建て口座に対応している入金方法は下記の通りです。
クレジットカード入金(JCB)
※ドル建て口座であれば
クレジットカード入金(VISA)
SticPay
も使用可能です。
手数料は無料
▼出金方法一覧
円建て口座に対応しているのは 以下の2種類です。
bitwallet
※ドル建て口座であれば
クレジットカード出金(VISA)
SticPay
での出金も可
クレジットカード(JCB)出金の手数料は1EUR
bitwallet出金の手数料は、銀行に引き出す際に824円
5種類の口座タイプ
FBSという業者がなんとなくとっつきにくい要因の一つに「口座タイプが多すぎる」というのがあります。
約定方式は、全ての口座タイプで透明性の高いNDD方式を採用しています。
【セント口座/マイクロ口座/スタンダード口座】⇒STP方式で最低入金額とスプレッドの違いのみ
【ゼロスプレッド口座】⇒STP方式でスプレッドは0、取引手数料が往復で最低20ドル/1ロットで発生
【ECN口座】⇒NDDのECN方式を採用しており、取引手数料が往復6ドル/1ロットで発生
マイクロ口座はスプレッドが広いので、お勧めできません。
同様に、ゼロスプレッド口座は、原則スプレッド0で固定されるのは強みですが、手数料が「20ドル」なのは「EUR/USD」のみです。
「GBP/JPY」では往復手数料が「80ドル」に設定されており、お勧めできません。
ENC口座は「USD/JPY」のスプレッドが平均「0.3」で往復手数料が約0.6pipsかかりますが、悪くありません。
超少額からトレードしたい、という方はセント口座の利用はありです。
大多数のトレーダーの方は素直に「スタンダード口座」で良いと思います。
DD方式、NDD方式、STP方式やECN方式について詳しく知りたい方はこちらの記事をご一読下さい。
[【FXの約定方式】DD方式とNDD方式ってなに?【最低限これだけおさえればOK】
スプレッド
主要な通貨ペアのスプレッドは以下のようになっています。
通貨ペア | スタンダード口座 |
USD/JPY | 2 pips |
EUR/USD | 1.1 pips |
GBP/USD | 0.9 pips |
AUD/USD | 0.8 pips |
EUR/JPY | 3 pips |
EUR/GBP | 1.5 pips |
クロス円の通貨ペアの設定値は広めですが、ドルストレートの通貨ペアの設定値はかなり優秀です。
FBSは公式サイト上で、【全ての口座タイプ/全ての通貨ペアのスプレッド】を開示しています。
FBS公式サイトでスプレッドを確認する
スワップポイント
FBSでは、スワップポイントは、スプレッドと併せて公式サイトで全て開示されています。
▼主要通貨ペアのスワップポイント
通貨ペア | 買いスワップ | 売りスワップ |
USD/JPY | -1.11 | -6.01 |
EUR/USD | -6.69 | 0.24 |
GBP/USD | -8.44 | 0.96 |
AUD/USD | 0.26 | -3.56 |
NZD/USD | 0.32 | -5.03 |
EUR/JPY | -4.8 | -2.91 |
公式サイトを上で全ての通貨ペアのスワップポイントが確認できます。
2通貨の金利差をスワップと言います・高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売れば差引で金利を受け取り、逆の場合は支払うことになります。
スワップポイントとは、その受け取り金利と支払い金利差を指します。
ポジションを一日持ち越す毎に発生します。
取り扱い通貨ペア・取り扱い商品
FBSで取引可能な投資商品は以下の通りです。
為替通貨ペア/37通貨
株/66種類
CFD/6種類
貴金属/4種類
スキャルピング可否/両建て可否
スキャルピングは認められています。
自動売買ツールも使用も可です。
同一口座内の両建ても可。
取引プラットフォーム
取引プラットフォームは、MT4とMT5が使用可能です。
『FBS Trader』というFBS の独自プラットフォームでもトレード可能です。
MT4もMT5も公式サイトから無料でダウンロードできます。
FBS公式サイトでMT4/MT5を無料でダウンロードする
レバレッジ制限
FBSではアカウント内残高によってレバレッジが制限されます。
▼スタンダード口座の場合
・200ドル未満⇒3,000倍
・2000ドル未満⇒2,000倍
・5000ドル未満⇒1,000倍
・30,000ドル未満⇒500倍
・150,000ドル未満⇒200倍
・150,000ドル以上⇒100倍
FBSの会社情報/安全性と信頼性
ここからはFBSの会社情報をお伝えします。
ライセンスの有無/種類、運営実績について、客観的な事実をまとめています。
運営歴
FBSは2009年から運営を開始しています。
10年以上の運営歴があり、運営歴による信頼性は充分です。
190ヵ国の国々にサービスを展開しており、1600万人以上の顧客がいます。
企業規模としては、非常に大きな企業です。
ライセンス有無
FBSの運営母体は「Tradestone Ltd」という企業です。
Tradestone Ltdは非常に信頼性の高いキプロスライセンスを保有しています。
↑キプロス証券取引委員会公式サイト ライセンス番号:331/17
『Tradestone Ltd』傘下の『FBS Markets Inc』という会社はIFSCライセンスを取得しています。
↑IFSCライセンス:ライセンス番号60/230/TS/19
日本人顧客はというと『Mitsui Markets Ltd』という会社の管轄になっており、『Mitsui Markets Ltdは』ライセンスを取得していません。
日本の金融庁との絡みで、FBSのように、母体がしっかりしていても日本人顧客が利用可能な環境を作る為に会社とライセンスを切り離す、という施策は海外FX業者では一般的です。
筆者はこういった場合、運営母体が信頼性の高いライセンスを保有していれば信頼性は問題なし、と判断しています。
ライセンスの有無の争点は、【その会社が倒産した場合に、預け入れていた資金が戻ってくるかどうか】です。
分別管理を行っている場合、その会社が倒産しても資産が差し押さえられない限り、顧客に資金が戻ってきます。
FBSは出金トラブルも耳にしません。
バルセロナのスポンサーになるほど大きな優良企業です。
倒産リスクも非常に低い、と判断しています。
受賞歴多数
FBSは運営歴も長く、ブローカーとして数々の賞を受賞しています。
こういった受賞歴も信頼性の底上げに繋がります。
日本語サポート
FBSは公式サイト、サポート共に日本語に対応しています。
ただし、完璧な日本語対応とは言えません。
公式サイトは多少不自然な日本語も含まれています。
FBS公式サイトをチェックする
付録・他社比較でみるFBSの強み
口座開設数、人気共に海外FX業者No1の『XM』とサービス内容を比較してみました。
XM も FBS と同様、世界中のトレーダーに利用されているブローカーです。
日本では、XM の一強ですが、世界規模で見ると、 FBS は XM と互角以上のシェア争いをしています。
一覧できる表にまとめました。
項目 | FBS | XM |
レバレッジ | 3,000倍 | 1,000倍 |
ロスカット水準 | 20% | 20% |
スプレッド | ユーロドル1.1 pips(スタンダード口座) | ユーロドル1.6pips(スタンダード口座) |
投資商品 | 為替通貨ペア/37通貨 株/66種類 CFD/6種類 貴金属/4種類 |
通貨ペア/57種類 貴金属/4種類 株価指数/24種類 コモディティ/8種類 エネルギー/5種類 仮想通貨/31種類 |
入金方法 | クレジットカード bitwallet・SticPay |
銀行振込・クレジットカード・デビットカード・bitwallet・SticPay・BXONE |
出金方法 | クレジットカード bitwallet・SticPay |
銀行送金・クレジットカード・デビットカード・bitwallet・SticPay・BXONE |
最低入金額 | 100ドル (スタンダード口座) |
500円 |
スキャルピング可否 | 可 | 可 |
口座の種類 | 5種類 | 3種類 |
ライセンス | CySECライセンス:キプロス IFSCライセンス:ベリーズ |
FCAライセンス:イギリス CySECライセンス:キプロス ASICライセンス:オーストラリア IFSCライセンス:ベリーズ FSAライセンス:セーシェル |
運営開始 | 2009年 | 2009年 |
プラットフォーム | MT4/MT5/FBS Trader | MT4/MT5 |
最大レバレッジ、個別株の種類、口座種類は FBS の勝ちです。
入金ボーナスの上限額は FBS の方が上ですが、有用性は XM の勝ちです。
ライセンス数、入出金手段の豊富さも XM の勝ちです。
運営歴は同じ年数、かつキプロスライセンスを所有している点も共通です。
透明性の高いNDD方式も共通です。
約定力、サーバーの安定性も、両社高いレベルで拮抗しています。
スプレッドも比較してみました。
▼主要通貨ペアのスプレッド比較
業者名 | EUR/USD | USD/JPY | GBP/USD |
FBS | 1.2 pips | 2.0 pips | 0.9 pips |
XM | 1.6 pips | 1.6 pips | 2.1 pips |
▼ドルストレート通貨ペアのスプレッド
業者名 | AUD/USD | NZD/USD | USD/CAD |
FBS | 0.8 pips | 4.0 pips | 3.0 pips |
XM | 1.9 pips | 2.7 pips | 2.2 pips |
表にはありませんが、FBS のクロス円のスプレッドは、XM よりも広いです。
しかし、『EUR/USD,GBP/USD,AUD/USD』はFBS の方が狭く、1pips以上差がある通貨もあります。
局所的ではありますが、世界的に取引量の多い通貨ペアのスプレッドを明確に引き下げている点が世界のトレーダーに利用されている一因だと思われます。
GBP/USD の 0.9pips は、XM 以外の業者と比較しても非常に狭い設定値です。
XM と比較した場合、ライセンス数、ボーナスの有用性で XM が勝り、
最大レバレッジ
口座種類
合計投資商品数
スプレッドの狭さ(通貨による)
の4点は FBS が勝ります。
総評・FBSの利用価値と評価
FBSの強みと弱みをまとめます。
長所まとめ
- レバレッジ3000倍
- ロスカット水準20%
- 高い約定力
- ドルストレート通貨ペアのスプレッド が狭い
- 透明性の高いNDD方式
- ボーナスあり
- 運営母体はキプロスライセンスあり
- 長い運営歴
- ゼロカットシステム
短所まとめ
- 日本語対応が危うい
- 入金ボーナスの消滅条件が厳しい
レバレッジ3,000倍というのがFBSの特徴ではありますが、ドルストレート通貨ペアのスプレッドが優秀であったり、全ての口座が透明性の高いNDD方式を採用していたり、と取引条件は悪くありません。
『レバレッジ3000倍』という特徴が一人歩きしており、「ハイレバに特化した怪しい業者なのでは?」と思われていた方も居ると思いますが、FBSは長い運用歴、信頼性の高いライセンスを持つ【信頼性型】のブローカーです。
【ボーナス特化型】のブローカーではありません。
FBS のボーナスの有用性は高くありません。
高い信頼性の元で、NDD方式の透明性の高い取引環境を求めるトレーダーの方には、利用価値あり、と判断しています。
無料VPS利用のハードルが低いので、自動売買ツールを使用したいトレーダーにとっても、利用価値はあります。
世界中のトレーダーを相手にしている企業ですが、2019年10月から円建て口座が使えるようになりました。
日本語でのサポートにも以前よりチカラを入れているようです。
是非あなた自身の目で公式サイトを確認してみてください。